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復讐クエスト3 / LV3 勇者リオナ 02

last update تاريخ النشر: 2026-05-30 11:36:57

『じゃ、バッキンの問題はリオリオと偽装恋人になることで解決してもらって、えーっと…最終的にはお局をマーケティング部から辞めさせたいわけよね。彼女は毎週金曜に婚活パーティーに行っているんだっけ?』

『はい。そうです』

『よし、そこへ一緒に乗り込もう! 私と北都さんもついて行くから』

『乗り込むのですか……』

 敵の陣地に攻め込むわけね!

 ゲームっぽい展開に胸がときめく。

『うん。そういうこと。じゃ、また明日大吉で作戦会議しよっか。わー、もうこんな時間だぁ。今日はこの辺で抜けるね。また明日~』

 紀美さんはワールドを退室していった。後にはバッキンと私が残された。このワールドはゲームをするための仮想ワールドだけれども、プレイヤー同士が自由にしゃべったりできるので、そのままミーティング兼雑用などをする時、いつもこのまま戦闘モードはオフにしてお喋りを続ける。

『リオリオ、あのさ…さっきの偽装恋人の話だけど…ほんとに大丈夫? 今、付き合っている人とかいない? 無理しなくていいから』

『うん、大丈夫だよ。今、フリーだし、バッキンのことは助けるって約束したし』

『あの…俺、リオリオに迷惑か
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     運転があるからバッキンがお酒を飲めないので、ふたりでノンアルコールドリンクで飲みの席の雰囲気を楽しんでいると、北都さんから連絡が入った。『リオ、そっちの首尾はどう?』「ボス、お疲れ様です。いい感じです!」 スパイみたいで面白いので、ついワルノリして言った。『ボスか。悪くない』 北都さんは満足げだ。『それよりリオ、いい映像撮れたから、帰りに大吉寄って。店開けておくから』「ほんとうですか? じゃあ、今から行きます」『デート終わってからでいいよ』「いえ。そういうわけにはいきません。今日は十分楽しみましたし、北都さんが頑張って下さった報告、聞きたいです」『いい心がけだね♡ カイと一緒においで』「はい」 電話を切り、バッキンに今の話を告げるとすぐに行こうと食事を切り上げて車を出してくれた。秋葉原まで急ぎ、近隣の駐車場に停めて居酒屋大吉へ。「北都さん、お休みのところありがとうございます」「悪者退治に休みなんて関係ないから」 ケラケラと笑ってくれる北都さん。うう…大好きです!!  そして今日は男性の方の北都さんの格好だ。相変わらず背も高くて凛々しくお洒落。女子はみんな落ちるやつだ。「お土産のおすそわけです。おひとつどうぞ」 ぷにぷに肉球もちという、その名のとおり肉球がおもちみたいにぷにぷにしているマスコットをあげた。今日のゲーセンの戦利品のひとつだ。「アラかわいい♡」 北都さんが笑ってくれた。素敵な笑顔だ。「早速だけど、撮ってきた映像見てくれる? 確認して欲しい」 用意してくれたノートパソコンをこちらに向けられた。 動画の再生モードにストップがかけられている状態だったので解除した。すると画面が動き出す。映っているのはヒキのカメラに捕らえられたふたりの男女。ひとりは北都さん、もうひとりは――(お局!!) ごくり、と生唾を飲み込んだ。いったいどんな映像が…。『佳子さんは頑張

  • 復讐クエスト   復讐クエスト3 / LV5 勇者リオナ 01

     車の中では緊張しないようにペラペラと私がしゃべった。今日行くゲームセンターはクレーンゲームがいっぱいあるとか、キンモンで久々に親友がログインして一緒にプレイしたとか、とにかく喋った。サングラスをかけたバッキンは「うんうん」と私の話を聞いてくれた。 (ああぁ~バッキンなんでこんなにカッコいいのぉぉぉ……!)  始終ドキドキしっぱなしだったが、ゲームセンターに到着したらそんなの関係ない状態。レースゲームでふたりで本気の対戦、UFOキャッチャー2000円でぬいぐるみ何個取れるか勝負したり、海賊船シューティングゲームで得点競いながら鬼コンボ決めて魔王討伐したり、とにかくとにかく、ゲーム好きの私たちには最高の時間を過ごした。  色気もなにもない白熱デートを終え、ご飯を食べて帰ろうということになった。軽いドライブの後、カジュアルルックでも入れる創作居酒屋のお店に行った。「今日、楽しかったね~」 普通にゲーム白熱した。たぶん女子力高い人は、バッキンと一緒に「おりゃあああ」という雰囲気で銃をぶっ放さないだろう。「最高に楽しかった。こんな楽しいデート初めて!」「ほんと? 良かったぁ」 バッキンは楽しんでくれた模様!「リオリオがあんなにバイキングゲームうまいなんて」「一人でオールクリアできるよ」「俺もやりまくったから一人でオールクリアできる」「ぷはっ。バッキンさすが~。今度”太鼓の超人”で対戦しよう!」 太鼓の超人とは、いわゆる音ゲーで曲に合わせて太鼓をたたくというシンプルなゲーム。多分、日本中の誰もが知っているゲームだと思う。  「リオリオめちゃ強そうだな」「当然でしょ。フルコンボクリアは当たり前」「まじ? 腕前えぐいな。俺、ゲーセン通って練習しよっかな」「じゃあ、一緒にゲーセン通いしようよ」「それじゃ練習になんないだろ」「そっか。じゃ、やめとく?」「いや、一緒に行こう。リオリオとゲーセン巡りやりたいな。めちゃくちゃ楽しい」

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    「普通に昨日パーティーに着て行ったような感じで、普段使いとかデートに使えそうなセットを持ってきて」 北都さんがひと睨みして店内奥に金さんを追いやった。次に金さんが持ってきたのがまともなデート服だったので、ほっと胸をなでおろす。また変な服を持ってきたらどうしようかと思った。 彼(彼女?)の口添えもあり、モテデート服のコーデができあがった。ガーリーな仕上がりだ。デニムの袖にデニムスウェットを利用した、面白いデニムの7分袖トップス、ふんわりとしたコーラルピンクのティアードロングスカート、キャンバス生地の紺色スニーカー。私好みのカジュアルスタイルだけれども、お洒落! 金さんがいろいろ持ってきて中から北都さんが選んでくれた。「やーん、リオかわいい~♡」「いいじゃないか。馬子にも衣裳だ」 ひとこと余計な金さんのお褒めの言葉までいただき、デートコーデがこれで決まった。「あとはメイクだね。リオは美人なのにぜんぜんお化粧っけがないもんね。肌もキレイだし羨ましい~」 私は北都さんの方が羨ましいです!  時には女性、時には男性、変幻自在にどっちにもなれる正義の北都さんが…!「さあ、メイク術伝授するからしっかり覚えてね」「はい!」 北都さんの綺麗な指が私の頬に触れる。わぁ~ドキドキ!  ベースメイクから基礎を教えてもらい、眉の描き方、ラインの引き方なんかを学んだ。これだけでかわいくなれそうな気がした。 ――リオナはホクトからメイク術を学んだ! ――リオナはメイクがうまくなった! ――リオナは”デートコーデの洋服”を手に入れた! ――リオナは女子力が大幅にアップした! ――リオナはレベルがあがった! なんだかんだと金さんと北都さんと一緒にいたので、買い物をして帰ったら夕方になっていた。明日に向けて準備だ…!  ドキドキしながら迎えた夜。眠れないのかと思いきや、結構ぐっすり眠れたメンタルつよつよ女子の私。お洒落な服に身を包み、北都さん直伝のメイク術で

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     紀美さんとたくさんゲームトークして、別れて家に帰った。一人暮らしだから、多少遅くなっても誰にも文句言われないのは最高。 それにしても履きなれないヒールだったから、ちょっと足が痛くなった。お洒落は大変だなぁ。いつもカジュアルルックでスニーカーとかスリッポンを愛用している私からすると、ヒールは危険な履物だと思う。こけそうになるし。 バッキンに帰った報告を入れると、すぐに電話がかかってきた。『お疲れ』「あ、うん。ただいま」 バッキン、もしかして待っててくれたのかな? だったら嬉しい……!『変な男に口説かれなかったか?』「変というか…えっと、なんか、ゲームの話が合う人がひとりいたよ」『は? まさかマッチングとかしてない――』「ないない! ないから! バッキンと約束したよね? そんなことにはならないからって。私、約束は破らないよ」 食い気味で否定した。誤解されたら困るよ!!!!『そっか。大事なリオリオに変な虫がついたらって思ったら心配でさ。ごめん。なんか、過保護で』「ううんっ。心配してくれて嬉しいよ。ありがとう」――リオナは素直に気持ちを伝えた!――素直さがあがった!「それより、お局の残業放棄証拠の音声を手に入れたよ」『すげーな。やるじゃん、リオリオ』「それに、北都さんが男装して…っていうか、えっと…イケメンに変身してお局を攻略してくれたから、職場でバッキンが被害に遭うことがなくなりそうだよ」『さっき北都さんから聞いた。いろいろありがとう』「バッキンのためだもん! 私たち、仲間でしょ」『仲間ね。うん、まあ、そうだな…』 なんだか不服そうな声になった。あれ? バッキンは仲間じゃないの? 「ゲーム友達から復讐仲間になったじゃない。復讐って物騒だけどさ」『そうだな。うん』 バ

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  • 復讐クエスト   復讐クエスト1 / LV5 勇者ノリミ 03

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  • 復讐クエスト   復讐クエスト1 / LV3 勇者ノリミ 07

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  • 復讐クエスト   復讐クエスト1 / LV3 勇者ノリミ 05

    「そんな……言っていいことと悪いことがあります!」「仕方ありません。妻が娘にそう教えているんです。家庭に僕の居場所はありませんから」 悲しそうに航大さんが俯いた。そんな、ひどいよ!!「航大さん。私もあなたが幸せになれるようにお手伝いします!」 夫を倒すお手伝いをしてくれる航大さんのために、私もひとはだ脱ぎたい。勇者として仲間のピンチを助けるのは当然のこと!「紀美さん、ありがとうございます。一人で家に帰っても居場所もなくて辛いですから、ここで時々愚痴を聞いて下さるとありがたいです。多分僕と妻はもう修復不可能です

  • 復讐クエスト   復讐クエスト1 / LV2 勇者ノリミ 03

      「お届け物でーす」 来客を確認すると宅配便のドライバーだった。『山下』と名札の付いた宅配業者のお兄さんから荷物を受け取った。彼は帽子を取って会釈をしてくれる爽やかなお兄さんだった。どこかで見たことがある爽やか青年だけれども、どこで見たかな。思い出せない。うーん…確か彼も魔王とか呼ばれていたような気がする…。(わかる人ありがとう) …まあいいや。爽やか山下さんはとにかく建真とは大違いだった。 受け取った荷物を見てみた。品名はゴルフ用品。私から巻き上げたお金で買ったんだろうか。それとも私が必死に稼いだお金は、全部晴奈への貢ぎ物で消

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